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マンション建設により旧軽井沢の原風景が破壊されています。関係者には原風景を回復させ維持してゆく責任があると考えます。
旧軽井沢で、マンション建設のため、皆伐で森と木陰が突然消滅する事態が続いています。閑静な別荘地にも関わらず、現在の都市計画の下で、建蔽率60%、容積率200%の第一種住居地域に用途地域指定がされていることが大きな要因の一つです。

旧軽井沢における景観育成住民協定について

 旧軽井沢の自然や景観を守ることを目的とした「景観育成住民協定」を策定し広げてゆくための活動を進めています。

 別荘民や定住者、そして軽井沢町役場、長野県とのコミュニケーションを通じ、長野県景観条例に基づいた「景観育成住民協定」を成立させることがまず必要であるとの認識に立ち、そのための情報交換会を、2021年春以降、頻繁に開催致しました。その結果多数の別荘民や定住者の皆様が、協定への参加を表明されました。2022年2月には、旧軽井沢の愛宕、二手橋周辺、陣場・釜の沢、新渡戸通りの4地区の景観育成住民協定に関し、軽井沢町の推薦を得、長野県に申請がなされました。これらの4協定は同年3月に長野県より正式認定され、3月31日に長野県の公告(第292号)に掲示されました。さらに2022年8月には、旧軽井沢のテニスコート周辺地区の景観育成住民協定が新たに認定され、9月1日に長野県の公告(第335号)に掲示されています。これにより2022年9月までに旧軽井沢地区では5地区の景観育成住民協定が認定されました。

2024年6月には、旧軽井沢の景観育成住民協定で、従来の5地区のうち3協定地区で新規加入者を追加登録し、さらに6番目の協定として吉ヶ沢の地区協定も認定されました。その結果、これらの旧軽井沢6地区の協定対象面積は、従来の約32haから約50haへ、また協定加入者数は約160名と大幅な増加となりました。また協定加入者を含め、「同意書」を頂いている方は250名を超え顕著に増加してきています。旧軽井沢ではさらに新たな協定組成が進んでいます。また旧軽井沢以外では、追分で2地区の景観育成住民協定が認定されています。

旧軽井沢地区の「景観育成住民協定」は長野県の景観法に基づき、長野県により認定されていますが、認定された地区等の情報は、軽井沢町公式ホームページを参照ください。

長野県景観条例 | 長野県軽井沢町公式ホームページ (karuizawa.lg.jp)

また軽井沢町では2024年7月より「自然保護対策要綱等改正検討部会」が開催され、2025年8月には改定内容の最終公表される見通しです。

 今後もより多くの皆様のご参加を得て、旧軽井沢の景観を守り、継承してゆくための努力を重ねて参りたいと存じます。皆様からのご協力を宜しくお願い申し上げます。

詳細は会員専用ページを参照ください。

軽井沢 歴史と文化シリーズについて

旧軽井沢の歴史と景観を守る会主催の「軽井沢の歴史と文化シリーズ」を2021年10月より開始しました。軽井沢の自然環境、歴史と文化等について、その分野のご理解をさらに深めていただきたいと存じております。詳しくは「活動状況」のページをご覧ください。

第1回(2021年10月)木下裕章氏『明治中期 なぜ外国人達は軽井沢に訪れたのか』

第2回(2021年11月)木田三保氏『西村伊作と文化学院 開学100周年を記念して、ルヴァン美術館から』

第3回(2021年12月)大河原眞美氏『日米の高級別荘地の徹底比較ー軽井沢町(長野県)とマーサーズ・ヴィニャード島(マサチューセッツ州)』

第4回(2022年4月)内田青蔵氏『橋口信助とあめりか屋の洋風住宅』

第5回(2022年8月)大堀聰氏『心の糧(戦時下の軽井沢)』

第6回(2022年9月)谷村秀彦氏我が国の都市計画制度の持つ惰性:都市計画では景観は守れない

第7回(2022年9月)所源亮氏三善里沙子氏 対談『軽井沢:何を守るのか?

第8回(2023年2月)田村景子氏『文豪たちの軽井沢』

第9回(2023年4月)伊藤光宏氏古絵葉書で蘇る大正・昭和の避暑地軽井澤風景―旧道・水車の径を中心に―

第10回(2023年8月)大堀聡氏続 心の糧(戦時下の軽井沢)』(Part2)

第11回(2023年8月)田村景子氏『文豪たちの軽井沢』 (Part2)

第12回(2024年2月)谷村秀彦氏、他『軽井沢町・長野県における景観行政について』

第13回(2024年3月)『気候変動リスクのリアリティと森林の重要性について=軽井沢からの視点=』

第14回(2024 年5月)『軽井沢の価値とはーその承継と発展のために』

第15回(2024 年8月)伊藤光宏氏 『明治期の三笠ホテルと旧軽井沢』当会会員『旧軽井沢と国指定重要文化財・旧三笠ホテル』

第16回 (2024 年8月) 一色文枝氏・谷村秀彦氏 『武助日記から読み解く幕末の軽井沢宿の暮らし』

第17回(2024年9月)『旧軽井沢 六本辻・雲場・野沢原・離山・泉の里・鹿島の森の自然環境・景観の保全と承継を考える-』 須藤哲也氏 『失われた軽井沢のホテル』

 

第18回 (2025年5月)大久保保氏旧三笠ホテルの研究-戦前の三笠ホテルの経営に関する推測-』 当会会員 『国指定重要文化財旧三笠ホテルー旧軽井沢別荘史からの再論』 

第19回 (2025年8月)五代目中村雀右衛門氏軽井沢の価値と承継伝統をつなぐ

第20回 (2025年9月)『ジョンレノンと軽井沢』(予定)

G7軽井沢外相会合に向けて「軽井沢からの宣言」を発信

2023年4月のG7長野県軽井沢外相会合の機会に、当会より、「軽井沢からの宣言」を日・英文にて、発信させていただきました。

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講演内容は会員専用ページからYouTubeにてご覧になれます。