「ブルー・プラーク(blue plaque)とは、150年ほど前に英国で始まった制度で、歴史的な出来事があった建物や著名人に関わりのある建造物、あるいは著名建築家によって設計された建物等に銘板を設置し、それらの歴史を継承していく事を目的とした事業です。その制度を参考にして、軽井沢町では町内の歴史的な価値を持つ建造物などを認定し、歴史遺産として継承し今後も保存していただきたいと言う思いを込め、軽井沢ブルー・プラーク制度を平成28年度より開始しました。認定された建物の所有者には、認定証と軽井沢ブルー・プラークの銘板を町より授与しています。」(2020年3月31日までに95件が認定されています。)
軽井沢に深く関わった建築設計家
ウィリアム・メレル・ヴォーリス
山形政昭
『ヴォーリスの住宅―伝道されたアメリカンスタイル』住まいの図書館出版局(1988)
山形政昭
『ヴォーリスの西洋館―日本の近代住宅の先駆』淡交社(2002)
奥村直彦
日本に数多くの名建築をのこしたヴォーリズの生涯を明らかにする。建築家として、山の上ホテル、大丸百貨店、話題の豊郷小学校など、全国に数々の有名な「ヴォーリズ建築」を遺したメレルは、一方で家庭薬「メンソレータム」(現メンターム)を日本にもたらし、YMCA、病院、学校、図書館等をつくり、地域に貢献し社会の必要に応えた。生い立ちから召天までを丹念に追い、生涯を賭けて行われた「近江ミッション」の全貌を明らかにする本格評伝。ヴォーリズ研究の第一人者によるヴォーリズ論集大成。
内田青蔵・藤谷陽悦・山形政昭「戦前期における軽井沢別荘地と洋風別荘の変容に関する研究」住総研研究年報(2000)
(ヴォーリスの作品)
- 日本基督教団軽井沢教会
- 軽井沢ユニオン教会
- 軽井沢会集会堂
- 軽井沢会テニスコートクラブハウス
- 旧朝吹山荘・睡鳩荘(軽井沢タリアセン内)
- 旧メジャー別荘
- 白根山荘(旧三井高雄邸)
- 近江兄弟社寮
- 浮田山荘(旧ヴォーリズ山荘)
- 青葉幼稚園山荘(旧アームストロング山荘)、等
アントニン・レーモンド
(レーモンドの作品)
- 聖パウロ教会
- 「夏の家」(ペイネ美術館)(軽井沢タリアセン内)
- 新スタジオ(北澤興一別荘)
吉村順三
(吉村の作品)
- ハーモニーハウス
- メロディハウス
- 旧エロイーズ・カニングハム邸